生きものが暮らすサンゴ礁
コタキナバルをはじめ、南の暖かい海にはサンゴ礁が広がっていて青や黄色、赤や紫など実にカラフルで光も多く浅いので「怖い」というより「楽しい」イメージが多いですね。
サンゴ礁の海に行く前にサンゴの事を知ることでもっと楽しくなるはず。ここでは、サンゴの事を少し解説しましょう。※ここで「サンゴ」とは造礁サンゴの事を指し、深海にある宝石サンゴとは別です。
サンゴは刺胞動物で、触手の先に毒針を持つ動物です。
イソギンチャクやクラゲも刺胞動物に分類されるので生物学的に似ていますが、ほとんどが自由に動かず、その場に着底しています。サンゴの大きさは1mm程で、数百から数十万個の群体で生活しています。6本、12本、18本など、6の倍数ある触手でプランクトンを口へ運び食事をしますがそれだけでは足りないので、自身の骨格に住んでいる褐虫藻からも食料を得ています。
ですので、サンゴは褐虫藻が光合成をしやすいように骨格を作る必要があるのです。そうして作られた骨格がサンゴ礁を形成します。
サンゴは確認されているだけで約800種。ボルネオ島周辺には約450種が確認されています。通常、サンゴの種類が違うと骨格の形が違います。枝の様なサンゴ、テーブルの様なサンゴがあるのは、それぞれのサンゴがどうやったら褐虫藻が光合成しやすいか、どうやったら波に負けないかなど考慮して進化した証です。
その結果、美しい景色が海の中には広がる様になったのです。
サンゴ礁は生きもの(動植物)が多く暮らしています。
サンゴ礁は海に住む多くの生きものの家となり、えさ場となり、出会いが生まれる場でもあるので、当然とも言えるかもしれません。だからサンゴ礁でのシュノーケリングは楽しいのではないでしょうか。
「サンゴ礁ボートシュノーケル」はコタキナバルの素晴らしいサンゴ礁とそこに住む生きものを観察することを目的とした内容になります。日本人インストラクターによるサンゴについての解説や生きものの説明なども加わり、もっと海が楽しくなるツアーです。