安全にシュノーケリングを楽しむには

安全にシュノーケルを楽しむには

シュノーケリングはダイビングと同様、マリンアクティビティの1つです。
ですが、ダイビングに比べるとライセンスを取得する費用も時間もかからないシュノーケリングは、誰にでも簡単に手軽にできて楽しめるイメージがあります。

シュノーケリングはダイビングで使うのと同じマスク・シュノーケル・フィンを使い、ダイビングと同じように海での活動です。ダイビングは3日間以上もかけてライセンスを取るのに対し、シュノーケルは何もなしで大丈夫なのでしょうか?ダイビングは水中に潜るけど、シュノーケリングは水面だから安全なのでしょうか?どちらも海に入る以上同じように危険が伴うはずです。

シュノーケリングで考えられる危険には、潮に流されて岸やボートに戻れない・危険生物との接触でひどい場合は死に至る・鼻に水が入る・口に水が入る・怪我をする足がつるひどい日焼け・熱中症・脱水症状・低体温症・溺れ・はぐれる・パニックなどがあります。

安全にシュノーケリングをするためには①海について知ること②体調管理をすること③シュノーケリング器材の使い方を理解し使えること④個人個人が浮力を確保すること⑤シュノーケリングは2人以上ですることがポイントになります。

安全で楽しいシュノーケリングは、海に対するより深い理解につながります。
サンゴ礁ボートシュノーケルツアー

各ポイントを細かく見ると次のようになります。

事前の準備

シュノーケリングをする予定の海について調べる

行き先が決まったら、その海のシュノーケリングスタイル・遊泳エリア・水底・天気・水温・潮の流れ・危険な生物・その他のアクティビティの有無について調べ、必要なものを書き出します。

必要なものを用意する

日焼け止めや長袖ラッシュガード・ラッシュレギンス・スイムキャップなどが挙げられます。

当日までの体調管理

旅行中は緊張と興奮で疲れやすくなるので、よい状態でシュノーケリング当日を迎えられるように体調を管理します。

シュノーケル器材の使い方とトラブルの対処法を理解する

シュノーケルの使い方の説明や練習が含まれているツアーに参加する場合は、事前にしておく必要はありませんが、そのようなツアーではない場合や個人の場合はシュノーケリング講習を行っているダイビングショップで事前に講習を受けることも1つの方法です。

シュノーケリング前

シュノーケリングの計画を立てる

事前に調べた情報と当日の海の状況を確認し、泳ぐルートを全員で決めて実行します。

船酔い・波酔い対策をする

船酔いするとシュノーケリングも辛くなります。乗り物に酔いやすい人はシュノーケリング中に波に酔ってしまうこともあります。

ライフジャケットを正しく着用する

ライフジャケットは正しく着用しないと、効果的に使うことができません。

シュノーケル器材の使い方とトラブルの対処法を練習する

前もって練習しておくと、シュノーケリング中にトラブルが起こっても慌てず対処できます。

浮き方・泳ぎ方を練習する

水を飲んで慌ててしまった時や疲れて休みたい時の姿勢の取り方、フィンの効果的な使い方を知っているとパニックにならずに、対処できます。

水中を裸足で歩きまわらない

砂地にはカサゴなど毒を持つ生物がいます。知らずに踏んでしまわないよう、足元を確認するかむやみやたらと歩き回らないようにします。

シュノーケリング中

無理をしない

せっかく来たからといって、体調が良くない状態で海へ入ると予期せぬトラブルに繋がる可能性が高くなります。

休憩と水分補給をこまめに

疲労と脱水症状を防ぎます。

アルコールは飲まない

飲酒が原因で海で亡くなる方はたくさんいます。判断力がにぶった状態・理性が失われた状態・注意力がなくなった状態で海へ入るのは危険です。

2人以上でシュノーケリングをする

2人以上でバディになり、シュノーケリング中はお互い離れないようにします。

遊泳エリア内でシュノーケリングをする

決められた遊泳エリアがある場合は、深度が急に深くなるなど何らかの理由があります。

サンゴ・岩・魚など水中にあるものには触れない

水中生物とのトラブルを避けるため、手が届く位置にあるものでも触れないようにしましょう。餌づけもしてはいけません。

時々顔を上げて自分の位置を確認する

陸上では気がつかなかった流れがあるかもしれません。また、シュノーケリング中は夢中になり、進む方向や自分の位置を確認せずに突き進んでしまうことがあります。気がついた時には周りに誰もいない、自力では戻れないところに来てしまったということがないように注意します。

シュノーケリング後

身体を温める

寒さは楽しみを奪うだけは無く、放っておくと低体温症に繋がることがあります。

ゆっくり休む

海で遊んだ後は想像以上に身体が疲れています。無理に次へ行くのではなく、ゆっくりと休憩してから行動しましょう。

これからシュノーケリングを始める人も何度も経験がある人も、シュノーケリングする時はいつでも危険がすぐそこにあるということを忘れないでください。もし、シュノーケリングが大好きになって、何度も海へ行くようになったら、自分の顔に合ったマスクとシュノーケルを買うのもよいですね。

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