アグネス・キースの家サンダカン方面
サバ州がイギリスの保護領であった頃の北ボルネオの様子が書かれた本 「風の下の国 Land Below The Wind」の著者であるアグネス・キースが住んでいた家が資料館となりサンダカンの観光スポットの1つとなっています。
アグネス・キースがサンダカンを含めるボルネオにいたのは、イギリス人の夫ハリーが北ボルネオ会社に転勤となった1925年から第2次世界大戦が終わった後の1952年まで。この激動の期間をボルネオで過ごし、日々のことを本に記しました。
サンダカン市内と海を一望できる、小高い丘の上に20分ほど歩いていくと1930年代当時に建てられたアグネス・キースの家が資料館として、当時のまま建てられています。
現在は、サバ州第2の都市とされているサンダカンですが、当時は丘の上のアグネス・キースの家の周りは自然が豊かであったこと、熱帯雨林独特の気候やそこに住む人々、自らの生活が細かく記録された「風の下の国 Land Below The Wind」 を読めば、自然と訪れたくなる場所です。
家の中は、当時、アグネス・キースが北ボルネオに住むうえで、快適に過ごせるように考えられた部屋の家具の配置や、アグネス・キースや夫のハリ―、息子のジョージなどの写真や記録、アグネス・キースがクチンで拘留されている時に出したハガキや、日本軍に拘留されていた間に子どもたちの誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントのために、服の袖や下着、寝巻、ロープなど身の回りにある限られたものを使って作られた人形が展示されていてとても興味深いです。
このアグネス・キースの家はサンダカンの遺産探索コースのうちの1つで、他には日本人墓地や1897年に建てられ、サンダカンで戦争の中耐えた教会、1887年に完成したサンダカンで1番古い建物の中国寺院などがあります。
アグネス・キース著の「風の下の国 Land Below The Wind」「三人は還った Three Come Home」日本語訳はコタキナバル市内のショッピングセンターのウィスマ ムルデカのBorneo Booksなどで販売されています。本を片手に、このアグネス・キースの家を訪れてみてはいかがでしょうか?
アグネス・キースの家
- [Open]
- 毎日 9:00~17:00
- [入場料]
- 15リンギット
- [場所]
- サンダカン到着後、市内中心地から徒歩で約20分の所
- [メモ]
- 館内はカメラ・ビデオ撮影禁止